運動会のふりかえり
令和元年運動会
今年は初の6年生であり、初めて組み立て体操に挑戦しました。また初の5・6年合同指導。毎時間緊張しまくりでした。さらに今年度から技の制限もとても厳しくなりました。
児童生徒の安全を確保する観点から、タワーやピラミッドなど両足が地面に接地していない児童生徒の上に乗る技は、高所からの落下や児童生徒の上からのしかかる重量などによって重大事故に至る危険性があることから、原則禁止とする。
組み立て体操の指導を終えて自分の中で得られたものはすごく大きくて子どもたちの成長を強く感じました。
しかし、失敗もたくさんしました。その失敗を次の運動会にも必ず活かせると思うので忘れずにブログでフィードバックしたいと思います。
使用した技
- 一人・二人技
- 片手支持バランス
- V字バランス
- ブリッジ
- 肩倒立
- 三人技
- デルタ
- 三人サボテン
- 五人技
- 回転行進
- 扇
- グライダー
- 八人技
- ウォール技
- ウェーブ
- 密着ドミノ
- 肩持ちウェーブ
- ポップアップピラミッド→ウィングピラミッド
- デコレーションピラミッド
曲
- The Gretest Show
- ひまわり(葉加瀬太郎)
- 世界はあなたに笑いかけている
- GIFT
- Beautiful
- 僕が一番欲しかったもの
良かったところ
- 実行委員が主体的だったこと
今回は組み立て体操実行委員を中心に技を先行して教えていました。そこから実行委員が子どもたちに見本を見せることによって安心して技を子どもたちが行なっていました。丁寧に指導できていると褒められる場面も(^^)実行委員の子どもたちも技をみんなの前で見せることで達成感を得られていたと思います。
- 5・6年生をできるだけ混ぜた
技の構成の中で5・6年生を出来るだけ混ぜるようにしました。なぜなら今年のテーマが絆でそれぞれの学年の交流ではなく、5・6年生の交流をして欲しかったからです。昨年は今の6年生が組み立て体操を経験しているので、5年生に教える関係を作り出すことができたと思います。一緒に作りあげている様子がこちらとしても見てて良かったです!
- パッチン
技のメンバーが色々変わる中はじめは何か気まずい空気に。パッチンとはそんな空気を和らげるために考えたものです。パッチンとは1回自分の両手を合わせてその後相手と両手を合わせる。この動作を続けてものです。1回ができればどんどん増やしていき最後は1回までおろしていきます。1回→2回→3回→4回→5回→4回→3回→2回→1回
これができれば座るようにと指導していました。人数が増えても輪になればみんなでできるので楽しい雰囲気にすることができていました。ずっと緊張が張り詰めるのもしんどいですからね。
改善すべきところ
- 技の選定、テンポ
子供の実態を考慮せずに技を選んでしまった。特に悩んだ技がリフトという技です。
この技は簡単で安全そうな技だなと初めは思っていたのですが・・・最後まで悩んで結局技をカットしました。けが人や転倒が多かったからです。まずは教師自ら技を実践することが大切だと痛感しました。
- 準備不足
技の子どもたちの配置図、実行委員の予定などすべてが後手に回っていました。反省です。
- 他の先生方の配慮
初めの提案用紙を他の先生方に早い段階から配っておくべきでした。いつも忙しいにもかかわらずお手伝いに来てくれていた先生たちを困らせてしまいました。また何をしてほしいかの指示もできず、臨機応変に助けてくれました。
- 代わりに誰が入るのかを固定しなかった
今回の組立体操の練習では、休む児童が多く、誰がどこに入るかを最後まで決めずに練習をすすめてしまいました。把握不足でした。最後の本番まで誰が入るのか曖昧だったのは本当に反省です。
- 目標の共有ができなかった
子どもたちに「どんな組立体操にしたいか?」という全体の目標が共有できなかったです。初めの段階でこの目標を作成することで練習でどうしてもだらけてしまうときにアプローチの仕方がたくさんあったなと今思います。私からのメッセージだけが多く、どうしても組立体操をやらせてしまっているなと思います。
- 曲のリスト
練習の際に巻き戻したり早送りをしたりが多かったのですが、その曲の中でもポイントを作って細かく編集しておけばタイムロスが少なかったと思います。
- 拍手できる場面があまりない
これは私の見せ方が悪かったと思います。笛を多く使えば見ている人たちにもわかりやすいのだと思いますが、笛を多用しすぎると教師主導なイメージがあったのであまり笛を使いたくなかったのです。
- 拍で動かすのが少なかった。
曲で動かす技が多く、拍で動かす動きが少なかったです。聞けて動ける子どもたちはいいですが、わかりにくい子どもには辛かったと思います。
- 自分の中で拍があまり分かってなかった。
曲を聞いて自分の頭の中に入れているつもりでも、いざ前に立つと頭が真っ白になったことがあります。曲の聞き込みが足りずでした。
まとめ
今回辛い・苦しいこともたくさんありましたが、もう一回組立体操の指導をしたいなと思いました。今、安全性が問われ、組立体操をする意味があるのかと言われることが多いと思います。それでも体一つを使って表現することは美しいですし、何より目標を子どもたちと共有すれば成長につながると思います。しかし、安心・安全は必ず必要です。これがなければ組立体操はやらないほうがいいです。この姿勢を忘れることなく指導することが大切だと感じました。